世界的人気のカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」を通じた友情と恋愛模様を描く青春ラブコメ漫画「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」第3巻のあらすじとレビューです。
一部ネタバレを含みますのでご注意下さい
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すべての人類を破壊する。それらは再生できない。｜第3巻の主な登場人物
神納はじめ（かのう はじめ）
神河私立ときわ木中学校に通う中学二年生の男子で学年二位の頭脳の持ち主。「マジック:ザ・ギャザリング」にハマっており、黒デッキを愛用している。
小学5年生の時に転向してきた沢渡彗美に成績で負けて以来、彼女をライバル視している。
自転車で1時間離れた街で偶然「マジック:ザ・ギャザリング」をプレイしている彗美と出会い、マジックを通して彼女と交流していき、特別な存在になりつつある。
沢渡彗美（さわたり えみ）
神河私立ときわ木中学校に通う中学二年生の女子で学年一位の頭脳の持ち主。学校では超真面目の優等生。
「マジック:ザ・ギャザリング」をプレイしているが、学校のイメージと180度違うため学校では秘密にしている。白デッキを愛用している。
偶然「マジック:ザ・ギャザリング」をプレイしているところはじめに見られたことをきっかけに交流を深めていき、気になる存在になっていきている。
諏訪原八雲（すわばら やくも）
はじめ、彗美と同じ中学二年生。
渋谷のDCIトーナメントセンターで行われていた大会に出場した時に、はじめが声をかけたことで仲良くなる。
来島卓（くるしま すぐる）
神河私立ときわ木中学校に通う中学二年生ではじめとは中学入学以来の親友。
青のコントロールデッキを得意としてはじめのライバルとして立ちはだかる…
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第3巻のあらすじ【ネタバレあり】
第9話｜俺たちの祝典
1998年9月。学校では、はじめを中心に「マジック:ザ・ギャザリング」が流行していた。
彗美の外出禁止も模試で1位に返り咲いたことで解除され、再びはじめといっしょに「しぶやま」を訪れることができるようになっていた。
「しぶやま」では彗美の復帰を祝いトーナメントが開催されることに。はじめはあっさりと負けてしまったが彗美は順調に白星を重ねた。
落ち込むはじめにたいして、店長の渋山はもっと彗美の戦いを観察するようにアドバイスする。彗美の戦いを見ながらはじめは多くを吸収し、彗美もまたはじめに発破をかけられたことで奮起してみごとにトーナメントで優勝を勝ち取った。
トーナメントが終わると彗美は、はじめを店の裏に呼び出し、家から出れなかったときに花火を見せてくれたお礼にデッキケースをプレゼントした。
はじめの好きな十字架をあしらった世界に一つのデッキケースをはじめは学校で友達に自慢した。
「世界に一つだけのレアものだぜ！」
1998年10月ーー私たちのもう一つの伝説が幕をあける
第10話｜俺たちの聖域
1998年10月、「マジック:ザ・ギャザリング」新エキスパンション『ウルザズ・サーガ』が発売になった。
はじめは来島や友人たちと『ウルザズ・サーガ』を開封。新しいカードやマジックの話の流れでみんなで「しぶやま」に行きたいという流れになるが、はじめはなぜか全力で拒否をした。
後日、はじめと彗美が「しぶやま」を訪れると店内は重苦しい空気に包まれていた。理由は新エキスパンションが発売になったことで「ミラージュブロック」のカードがスタンダードから落ちてしまったから。
愛着のあるカードが使えなくなったことでみんな意気消沈していたのだった。
重苦しい空気のなか、新しいカードを使ったシールド戦がはじり、はじめは鳥居さんと対戦をする。はじめは彗美の対戦をみてもっと現在の環境の対策と理解が必要と感じており、鳥居もやりづらさをかんじてるようになっていた。
帰り道、はじめと彗美は河原で休憩をすることに。はじめはクラスの友達が「しぶやま」にくるようになったら彗美の唯一の居場所が奪われてしまうのではと考えていた。
そんなとき、風が吹きはじめの持っていたカードが飛ばされて慌ててカードをつかもうと動いたため、はじめは彗美の上に覆いかぶさる体制になってしまった。
すぐにどけようとするはじめに対して、彗美は逆にマウントをとって自分が覆いかぶさるたいせになりこう告げた。
「加納くんの未来を私に分けて。永遠なんてどこにもないんだから」
こんな当たり前の日がいつか終わるのかもしれない。二人はそう思い帰路についた。
後日、友人たちは別のデュエルスペースに行くことになり、「しぶやま」には行かないときいてはじめは一安心する。ただ、はじめのポケットから彗美の携帯電話番号が書かれている会員証が落ち、それを拾った来島は何かを察するのであった…
第11話｜俺たちの彷徨
はじめは学校の遠足に来ていたがどうしても気になることがあった。理由は彗美と来島が一緒に行動していたから。
なぜか尾行のように二人の後を追うはじめだったがジャガーに目を奪われた瞬間に迷子になってしまう。そんなとき他校の女子・窪佐原真由と出会い行動をともにする。実は真由は諏訪原八雲だったが、目が悪いはじめは八雲に気が付かなかった。
八雲は偽名をつかいはじめとともに園内を周わりたかったのだ。
二人で園内を周るはじめと八雲は彗美と来島が二人で観覧車に乗るところを目撃する。
はじめと八雲も後を追うように観覧車に乗る。はじめは（八雲と知らず）真由に彗美に対する想いが友情以上のものだと吐露する。それに対して八雲はもっと自分を見てほしいと言い、観覧車を降りた後に二人でお土産を買うのだった。
しかし、その様子をぐうぜん彗美が目撃してしまう。彗美はもちろん八雲のことをわかっており、はじめと八雲がなぜ一緒に買物をしているのかわからず困惑する。
別れ際、真由こと八雲ははじめのことを「✝クラウド✝」という異名で呼ぶ。そこでようやくはじめは真由が八雲だったことに気がつくのであった。
後日、「しぶやま」にカラーギャング風で「✝片翼の天使✝」と名乗る人物がはじめと彗美を求めたやってきた。
そのとき、彗美はカラオケで熱唱中だった…
第12話｜俺たちの大混乱（前編）
彗美は八雲を誘ってカラオケにきていた。途中からは歌ではなくマジックをプレイし、彗美は遠足ではじめと八雲が一緒にいた理由をさりげなく聞き出そうとするが…
時を同じくして「しぶやま」では突如現れた「✝片翼の天使✝」とはじめの対戦が始まった。結果は、はじめの圧勝。「✝片翼の天使✝」はあっさりと帰ってしまった。
後日、はじめは帰り道で来島に問いかける。
はじめ「似合ってなかったぞ…「✝片翼の天使✝」のカッコ」
はじめは「✝片翼の天使✝」が来島だと気づいていた。そして、来島は告げた。
来島「俺、沢渡さんの好きなんだよね」
はじめは嫌だった。彗美が誰かのものになってしまうのが。
そして、はじめと来島は人払いをした教室に机を並べて彗美をめぐる戦いが始まるのだった。もちろん勝負は「マジック:ザ・ギャザリング」で決める。
はじめは得意のスーサイドブラックで来島のライフを削っていくが一歩遅かった。
来島のコンボデッキ「ターボジーニアス」のコンボが決まりはじめは初戦を落としてしまうのであった…
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第3巻の見どころや感想
はじめと彗美の距離感
彗美の謹慎が終わってはじめと再び「しぶやま」でマジックをプレイすることができるようになりました。
3巻は、はじめと彗美がお互いを友達以上の関係として見るようになっていき、それぞれが恋のすれちがいで空回りします。
すれ違う二人はもどかしいけど、これぞラブコメの醍醐味ですね
河原ではじめと彗美が話すシーンはもうキュンキュンが止まりませんでした。
ガッツリとラブコメしてくれます。
恋のライバル！？諏訪原八雲
学校の遠足で偶然であったはじめと八雲。はじめは八雲のことを認識しませんでしたが、八雲ははじめとの距離を一気に縮めます。
はじめには彗美がいる。でも私の気持ちは…こんな切ない気持ちと表情を見せる八雲がまたいい。
彗美に強力なライバル出現です。
第12話冒頭の彗美と八雲のカラオケシーンがすごくよかったです
親友・来島とガチ決闘
はじめは親友の来島と彗美をかけて本気のデュエルをします。
3本勝負の1本目は来島が操る伝説のコンボデッキ「ターボジーニアス（MoMa）」のコンボが決まって先勝。勝負の続きが気になるところで3巻は終わってしまいました。
好きな女性をかけた本気のデュエル、胸が熱くなります
ターボジーニアス（Moma）
僕自身がマジックに一番熱中していた時期がちょうどウルザズ・サーガが発売された時期でした。
錯乱した隠遁者と対立でロックする「リス対立」を使っていました
ターボジーニアスは僕の中では伝説的なデッキだったで、来島がコンボを回しているところはゾクゾクしましたね。
マジックを90年代後半にプレイしていた人は涙が出るくらい懐かしいと思います。
マジック要素もガッツリと取り入れてくれているのが『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』のいいところですよね。
「ターボジーニアス」が実際にどんな感じのデッキなのかはこちらの動画をご覧ください。
斎藤友晴さんには憧れたなー
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『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第3巻のあらすじと感想｜まとめ
『すべての人類を破壊する。それらは再生できない。』第3巻のあらすじ、見どころと感想をまとめました。
奥手なはじめと彗美の恋が大きく動き出し、ますます目が離せなくなってきました。そして、はじめと来島のデュエルの行方は…
MoMaが登場するなどマジック要素もどんどん本格的になってきました。熱いカードバトルからも目が離せません。
第3巻もめちゃくちゃ面白かったです
それでは、また次の巻で！
