時代は1990年代後半、世界的人気のカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」を題材にした青春ラブコメ漫画「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」1巻のあらすじとレビューです。
一部ネタバレを含みますのでご注意下さい
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すべての人類を破壊する。それらは再生できない。|第1巻の主な登場人物
神納はじめ(かのう はじめ)
神河私立ときわ木中学校に通う中学二年生の男子で学年二位の頭脳の持ち主。
「マジック:ザ・ギャザリング」にハマっており、黒単色デッキを愛用している。
小学5年生の時に転向してきた沢渡彗美に成績で負けて以来、彼女をライバル視している。
自転車で1時間は慣れた街で偶然「マジック:ザ・ギャザリング」をプレイしている彗美と出会い、マジックを通して彼女と交流していく。
沢渡彗美(さわたり えみ)
神河私立ときわ木中学校に通う中学二年生の女子で学年一位の頭脳の持ち主。学校では超真面目の優等生。
「マジック:ザ・ギャザリング」をプレイしているが、学校のイメージと180度違うため学校では秘密にしている。白単色デッキを愛用している。
偶然「マジック:ザ・ギャザリング」をプレイしているところはじめに見られたことをきっかけに交流を深めていく。
すべての人類を破壊する。それらは再生できない。|第1巻のあらすじ【ネタバレあり】
第1話|俺たちの伝説(前編)
1998年5月。
神納はじめは神河私立ときわ木中学校に通う中学二年生の男子で友人と大流行していたカードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」をプレイしていた。そして、学年一位で超真面目な優等生の沢渡彗美といつも衝突していた。
ある日、はじめは自転車で1時間かかる冨成町にある「マジック:ザ・ギャザリング」専門店、純喫茶「しぶやま」を訪れる。
そこには大人に混じって沢渡彗美が10人抜きを達成するほどの腕前を見せていた。
普段、学校のテストでは沢渡に負けっぱなしのはじめは「マジック:ザ・ギャザリング」では負けられないと正体を隠して勝負を挑む。
1勝1敗で迎えた第3戦勝負がもつれる中、落としてしまったダイスを拾う時にはじめの正体がバレてしまい、沢渡はそのまま勝負を放棄して店を出てしまった。
第2話|俺たちの伝説(後編)
後日、はじめは沢渡に途中で終わってしまた勝負の再戦を申し込む。
最初は乗り気ではなかった沢渡だったが「勝ったらなんでも言うことを聞く」という条件を聞いて勝負することに。
お互い全力を出して戦ったが紙一重で沢渡が勝利。
帰り道、沢渡は勝った時の約束「なんでも言うことを聞く」の願いを告げた。それは…
世界が滅びるその時は私といっしょにいてくれる?
だった。沢渡は冗談だよとはぐらかすが真意はわからない。
ノストラダムスの大予言で世界が終わるまであと一年とちょっとーー
伝説はここからはじまる
第3話|俺たちの大脱出
1998年6月。
「マジック:ザ・ギャザリング」の新駅スパンション「エクソダス」が発売になった。
はじめと沢渡は神社の裏で「エクソダス」の開封の儀をするこに。それぞれ欲しいカードがある中ではじめが沢渡の欲しいカードを引き当て、沢渡は交換を申し出るも条件が釣り合わず破断になった。
土曜日、二人は純喫茶「しぶやま」に来ていた。そこで新エキスパンションの発売を記念してシールド戦が開催されていた。(※シールド戦:その場で開封したカードでデッキを組んで対戦すること)
はじめは全く歯が立たず全敗してしまうが、なんと沢渡は全勝で優勝。優勝商品のブースターパックを開封するとはじめが欲しいカードが入っていた。
はじめと沢渡はお互いに欲しいカード引いたので交換が成立。
そのまま二人で対戦を楽しむのであった。
第4話|俺たちの十日間戦争
はじめと沢渡は純喫茶「しぶやま」で「マジック:ザ・ギャザリング」を楽しんでいた。徐々に距離が近づいた二人はデッキの構成や戦術についてあれこれ議論を交わすようになっていた。
そんな二人を見て一緒に対戦をしていた仲間から当然の疑問を投げかけられる。
「二人、付き合ってんの?」
もちろん付き合っていない。むしろ犬猿の仲だ。
その日から二人は口も聞かなくなり交流が減っていった。そんな日々が続く中で、二人はどこか物足りなさを感じていた。
ある日、学校で女子生徒が沢渡の悪口を聞いたはじめは一喝し、今まで敵視していた沢渡の味方をした。
その様子を影で見ていた沢渡は帰りにはじめを誘い、二人で帰ることで仲直りをするのであった。
すべての人類を破壊する。それらは再生できない。|第1巻のレビュー
極上の青春ラブコメ
「マジック:ザ・ギャザリング」という現実でも大人気のカードゲームを題材に学年一位と二位の男女が交流して仲を深めていくストーリーです。
「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」は
学校から離れた街で二人だけで会ってカードゲームを楽しむ。
リア充爆発しろ!!(ちなみに当時この言葉は存在しない)
二人乗りの自転車で帰る。
リア充爆発しろ!!(2回目)
こんな青春、憧れでした。
極上のノスタルジー〜30代ホイホイ〜
「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」は1998年を舞台にした物語です。当時「マジック:ザ・ギャザリング」が大流行していたのも事実ですし、そのほかにも90年代後半にはやっていた出来事や言葉が作中でたくさん使われえます。
- マジック:ザ・ギャザリング
- ノストラダムスの大予言
- J-FRIENDS
- ゼノギアス
- YAT安心!宇宙旅行
この辺りの言葉にピン!と来た人は読むと思わず「懐かしい〜」となるノスタルジックな作品です。
そもそも、1巻を手にとった理由が「マジック:ザ・ギャザリング」を題材にした漫画として「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」が話題になっていたからです。はじめと同じように僕も当時めちゃくちゃマジックにハマっていました。
マジックにハマっていた方や90年代後半に青春時代を過ごした方はぜひ読んで欲しい作品です。
タイトルの意味は虚構?現実?
さて、1巻で気になったのは「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」というタイトルの回収です。
作中でも出てくる「ノストラダムスの大予言」にかけたタイトルになっています。
当時、「ノストラダムスの大予言」の1つの解釈として、予見された「恐怖の大王」とは巨大隕石のことで、1999年7月に隕石が地球に落下して人類が滅亡するという話がまことしやかに出てきました。
さて、ここで気になるのが今後のストーリーです。
現実の1999年7月に隕石が落下することはありませんでした。当たり前ですね。我々はこうして今も元気に地球で暮らしています。
人類が滅亡することはありませんでした。
しかし、「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」はフィクションです。あくまでも虚構の物語です。そして、このタイトルです。
1999年7月の「ノストラダムスの大予言」を作中では現実のものにすることができます。
1巻から地球滅亡を匂わせる発言や記述がすでにされています。
世界が滅びるその時は私といっしょにいてくれる?
現実世界のように何事もなく、はじめと沢渡の青春ラブコメとしてストーリーを進めるのか、それとも「ノストラダムスの大予言」を現実のものとして、タイトルの通りに「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」となるのか。
漫画だからこそどうなるかわからない先の展開がとても気になる第1巻でした。
まとめ
「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」1巻のあらすじとレビューでした。
「マジック:ザ・ギャザリング」を軸にはじめと沢渡の交流を描く青春ラブコメ漫画です。
1998年を舞台にしていて、当時の流行や文化を漫画の中でしっかりと反映しています。この時代に青春を送っていた30代の方は「懐かしい!」という気分に浸りながら楽しめる漫画だ思います。
「マジック:ザ・ギャザリング」を知らなくても楽しめる漫画なので安心して手に取ってみてください。
「すべての人類を破壊する。それらは再生できない。」2巻のあらすじと感想はこちらからどうぞ。